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捕鯨、日本と対立激化 シー・シェパード、具体策に触れず(産経新聞)

 岡田克也外相とオーストラリアのスミス外相は21日の会談で、自衛隊と豪軍の間で燃料を融通できる物品役務相互提供協定(ACSA)締結に向け協議開始で合意するなど安保問題では足並みをそろえたものの、日本の調査捕鯨に関しスミス外相が国際司法裁判所への提訴の可能性に言及、安保面での協力強化に冷水を浴びせる結果となった。

 岡田外相は共同記者会見で、オーストラリアを寄港地としている米環境保護団体シー・シェパードによる日本の調査捕鯨船への妨害行為について、「攻撃的な活動で容認できない」との立場で一致したと説明した。もっとも、反捕鯨派を国内に抱えるスミス外相は、シー・シェパードの入港を認めないなどの具体的な措置をとる考えは示さなかった。

 そればかりか、スミス外相が捕鯨そのものについて「国際捕鯨委員会(IWC)で解決できなければ国際司法裁判所に持ち込み、南洋での調査捕鯨停止を求める」と明言。岡田氏が直後に「提訴への言及は非常に残念だ。IWCまたは2国間でしっかり協議すべきだ」と反論するなど、2国間の溝が浮き彫りになった。

 日本政府内ではシー・シェパードの妨害活動に対する不満が高まっている。赤松広隆農水相は18日の衆院予算委員会で、同団体による妨害活動について「とんでもないことで断じて許せない」と怒りを爆発させ、調査捕鯨に対する国際的な理解を求めるため、6月にモロッコで開催されるIWC総会に出席する意向も示した。

 「捕鯨問題が日豪関係全体に悪影響を及ぼさないよう努力する必要がある」との認識で一致した両外相だが、今後この問題で対立が深まるのは必至だ。(比護義則)

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